季節の便り | 山の幸

2021年11月03日

あけびの蔓(つる)細工。[山の幸]

2021.11/3

野沢温泉では奥山から雪の便りが届き
日々冬に向かっていると感じます。

先日、スキー場説明会がありました。

今シーズンも感染症対策を万全にした
スキー場になるよう、みんなで協力して
いきたいと思っています。
 
我が家もしっかりと対策をして、安心して
楽しめるよう努力したいと思います。
 
 
野沢温泉で豊富な温泉が湧出する「麻釜」。

いくつかある釜の一つ「丸釜」に
何かが浸けられています。

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これは何?

わかりますか?

野山に産するあけびの蔓(つる)です。

昔から野沢温泉村周辺で、あけびの蔓(つる)を利用して
玩具や籠類が製作されています。
 
 
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立派な籠ですね。

もちらん我が家で作ったものではありませんが
素晴らしいですね。
 
 
職人さんにお聞きすると、材料は山に自生している
天然のあけびの蔓を使うとのこと。

蔓細工に使える10~15ミリの太さに成長するには
10年は掛かる!!ですって。

採集した蔓を温泉に20分ほど浸けるそうです。

理由は、水よりも温泉の方が柔らかくなり
編みやすくなるとのこと。
 
 
完全手作りの花かご。

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野沢温泉にお越しの際は、お土産屋さんで
探してみてください。

2021年06月30日

いろんな山の「根曲がり竹」竹の子。[山の幸]

2021.6月

ここ北信州の地域では、山菜採りが真っ盛り。

なかでも竹の子は山菜の王様。

竹の子を楽しみに訪れる観光客の方が多く、
もちろん地元民にも大人気の「山の恵み」です。

竹の子は奥山へ行かないと、なかなか良いものが
採れないため林道を奥へ奥へ行くのですが...。

一昨年の台風19号の災害復旧が遅れ、奥志賀スーパー
林道が2年続けて通行止めに...。

いつもの山へは行けません!!

ということで、友人のお誘いで違った山へGO。
 
 
6/11の収穫です。

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標高1580m位の日当たりの良い斜面で採りました。
天気も良く、あまりきつい斜面ではなく楽でしたね。

丁度よい大きさで、良い収穫でした。
 
 
6/19の収穫です。

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この斜面は道路から近く、標高1500m位。

アクセスしやすい所なので、既に人の痕跡があり
苦労して採りました。

なぜか虫食いが多く、上物とは言えませんね。

道路にはクマの糞があり、早々に帰ってきました。
 
 
6/23の収穫です。

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標高は1600m位。
太くて大きいものが多く、上物といえますね。

車から歩く距離が長く、かなり疲れますが
柔らかい竹の子で大満足です。
 
 
6/29の収穫です。

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標高は1650~1700m位かな?

時期が遅くなるにつれ、標高を上げて行きますが
日当たりで生育に差があり、必ずしも思惑通りには
いかないのですが...。

今日はラッキー!でした。

朝から大雨でしたが、上物が一杯です。
頑張った甲斐がありましたね。
 
 
 
毎回、山から下りたら直ぐに皮をむいて
源泉「麻釜」へ。

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温泉で茹でると風味が違います。

この後、保存のため瓶詰や缶詰にします。

山の竹の子の時期も、そろそろ終わりです。

2021年05月27日

根曲がり竹の子の初採り。[山の幸]

2021.5/23

野沢温泉では桜と菜の花の時期が終わり、
あちこちから山菜の話が聞こえてきました。

田植えが終わり、「ちょっと里山へ竹の子採りに
行ってみない?」とのお誘いで、朝6時に出発。

今日のポイントは標高650m位のところ。

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9時前には帰宅。収穫は、こんな感じです。

野沢温泉で言うところの'せみおり'。

大きくなりすぎていて、正直上物とは言えませんね。

ですが、我が家にとっては今年の初物!

皮をむいて、節をぬき、麻釜へ茹でに行きましょう。
 
 
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一番熱い大釜で3分くらい。

温泉で茹でると風味が違って美味しい!

野沢の温泉の恵みに感謝感謝ですね。
 
 
今日の夕食は定番の「竹の子汁」ですが、
サバ缶を入れずに豚のバラ肉で味付けします。

意外とあっさりとしていて、美味なんです。

それから、小ぶりの穂先は茹でずに「天ぷら」に...。

旬の根曲がり竹の子は、本当に美味しいなぁ。
 
 
 
奥山の竹の子は6月中旬からが本番です。

また、山へ採りにいきます!

2021年05月06日

春の山菜「こごみ」採り。[山の幸]

2021.4月

4月になって雪消えが進み、あちこちから
山菜の話が聞こえるようになってきました。

友人から「こごみ」を採りに行こうと
朝6時に出発。

山間の小川の近くに行くと...。

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ありました!

「こごみ」です。朝露にあたって瑞々しく
美味しそうです。
 
 
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今日の朝は冷え込んだけれど、霜が降りなくて
ラッキーでした。

霜にあたってしまうと、茹でたときに真っ黒に
なってしまい食べられません。
 
 

家に帰ってきて、ごみをきれいに取ってから
源泉の麻釜へ。
 
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一番熱い大釜で茹でますが、温泉の色がちょっと
緑がかっています。

普段は無色透明の温泉なのに、この時期は
野沢菜のとう立ち菜や山菜を頻繁にゆでるため
こんな色になっちゃうんです。
 
 
 
 
一週間後、同じ場所へ。
もう一回行ってきました(前回はちょっと早かった?)

山の斜面沿いには、こんな感じに...。

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時期はバッチリ。

採りきれないほど生えていますね。
 
 

また、源泉の麻釜へ。

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これだけあれば十分過ぎる量ですね。

温泉で茹でると風味があって、特に
美味しくいただけます。

今日はシンプルに、マヨネーズと醤油で
味付けをして、春の味覚を楽しみましょう。

2020年07月06日

根曲がり竹の子の瓶詰め。[山の幸]

2020.7月

北信州の春の山菜といえば...

何といっても「根曲がり竹」の竹の子!

毎年、奥山の竹やぶへ採りに行くのが
恒例行事です。

7月に入り、今年最後の竹の子採りへ。

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標高の高い所まで行ったので、この時期としては
まあまあの収穫です。

今回は保存用に瓶詰めにしましょう。

皮をむいて節を抜いた後、源泉の麻釜へ茹でに行き
しっかりと水で冷やして加工場へ。

ガラスの角瓶です。

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賞味期限は約二年。
冷暗所に保管しておけば大丈夫です。